DeNA LIFE DESIGN PROJECT

ライフイベントを
サポートする制度・福利厚生

結婚

出産

育児

介護

キャリア

その他

記事一覧へ LINKS
04

サポーター気質で事業を後押し。社長賞も受賞した女性マネージャーが「参謀」であり続けたい理由

書上 友紀子 ゲーム・エンターテインメント事業本部事業管理部 副部長 テーマパーク運営会社を経て、2011年に株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)に中途入社。ゲーム事業の事業管理担当として、事業計画策定・業績管理・各種業務フロー設計・改善など様々な業務を推進。国内/海外旅行が趣味で、暇さえあれば旅行サイト/ブログを読み漁る日々。前職で思い入れもあるフロリダへ家族で行くことが夢。2児の母。

――育休を2回取られていますが、仕事と育児のバランスをどのように考えてきましたか?

書上: 1人目の時はつわりがひどかったので産休まで仕事を少しセーブし、育休明けも時短で働いていました。当時まだ20代半ばで、産休に入る前は自分の仕事やキャリアが最優先でしたが、出産後は家庭重視で安定的に働こうという意識が強くなりました。今でも、信条としては家族第一主義です。

「家庭重視」と言っても、もちろん仕事をないがしろにしていたわけではなく、優先順位を考えて仕事と家庭のバランスを取るようになったという感じです。「限界まで仕事をしたい」という根本のスタンスは変わっておらず、仕事に対する「限界」をどう設定するかが変わった、というイメージですね。

2人目の育休から復職してもしばらくは時短で働いていたのですが、子どもが落ち着いてきたタイミングで、当時の上長の後押しもあって思いきってフルタイムに変更したところ、家族・同僚の理解や制度面でのサポートもあってフルタイムでも十分に働けることがわかり、今に至ります。

――時間の制約がある中、働き方の工夫をした部分はありますか?

書上: 時間の制約に加え、子どもの風邪など突発的に休まなくてはいけないことも増えたので、タスク管理や早めの“報・連・相”をまずは徹底しました。
出産前は「自分がロスした分は自分が働いて返そう」という意識だったのですが、出産後は「周りに迷惑をかける前にアラートをあげて助けてもらおう、皆で協力して助け合ってチームで成果を出せるようにしよう」という意識になりましたね。

しばらくしてマネージャーになってからは、日中はなるべくメンバーと話す・MTGするなどのコミュニケーション部分に時間を割くようにしているので、自分の業務が終わらない場合は、出社時間を前倒しして早朝に片付けたり、家事育児が終わった夜に家でリモートワークをすることもありますね。

ライフイベントに関係なく、人間一人の可処分時間ってそこまで変わらないのではないかと思うんです。仕事以外の時間をどう使うか。それが育児なのか趣味なのか勉強なのか、選べる選択肢の違いはありますけれど。なので、そもそも「自分は時間に制約がある」とあまり思わないようにしています。

子どもがいると、育児によって仕事ができない時間があるということを周りが理解してくれるので、むしろ得している部分があるかもしれませんね。

記事画像1

縁の下の力持ちとしてこぼれたものを探して拾い
事業を推進していくのが面白い

――マネージャーとして、プレイング部分とマネジメント部分のバランスはどのようにとっていますか?

書上: プレイングとマネジメントのバランスについては、私自身も悩んでいます。自分が実務をするとメンバーの機会損失を招いてしまうのではないかと思いつつ、プレイヤー気質でついつい自分で手を動かしたくなってしまう部分もあります。

一つ言えることは、プレイヤーだった頃は自分の業務をきちんとやりきることが最優先でしたが、マネージャーとなった今はチームの力を最大化させることやメンバーの将来に責任を持つことが最優先になりました。

マネージャーではありますが、性格的に強烈なリーダーシップをもってメンバーを率いていくタイプではなく、典型的なサポータータイプなので、チームとしての意思決定は皆で話し合って決めることが多いです。

でも、マネージャーになると、時にはメンバーや関係者の意に反している方を選ばなければいけないこともあるんですよね。そのような場合に、タフなメンタルをもって皆を鼓舞しながら決まったことを推進していくような「強さ」を持つことが今後の課題だと認識しています。

――そんな中、2018年には社長賞を受賞されましたね。売上を上げたりプロダクトを作ったりした人たちに混じって、サポート部門の方が受賞されたことがすごく嬉しかったです。

書上: ありがとうございます。私は先陣を切る武将タイプではないですが、武将たちを後ろから支えることによって事業を推進していきたいという強い想いをもっているんです。

事業を実現させるためには、色々なタイプの人が必要です。自分には参謀のような立ち位置が合っていると思っていますし、縁の下の力持ちとして事業に貢献できることにやりがいを感じています。

――猛スピードで突き進んでいく武将タイプの人って、細かなことを落としがちだったりしますもんね。

書上: そうですね、でも全方位的に完璧な人はいませんから(笑)。落とすところは人によって違いますが、こぼれたものを探して拾うところに仕事の面白さを感じています。

事業管理部という仕事柄、関係する人が多岐に渡っていますが、それが本当に楽しいんです。主婦や母になると、仕事後にいろいろな人と会う機会が減るのでどうしても世界が狭まったように感じていたのですが、その分仕事を通じていろいろな人と触れ合えるので、毎日たくさんの社員から良い刺激をもらっています。

記事画像1

サポーター気質を活かす
マネジメントスタイル

――社長賞の受賞理由は「関係者が多くて難易度が高い仕事を、圧倒的な安心感でサポートした」というものでした。人や事業をサポートする中で、こだわりがあれば教えてください。

書上: 仕事をする時に、上長・同僚・関係部署など、いろいろな立場の人の気持ちを想像しながら遂行するようにいつも心がけています。ものづくりをする人たちがユーザー目線を徹底するのと同じように、私は自分の仕事が社内の様々な関係者にどう影響するかを常に考え、広範囲にアンテナを張るように意識しています。

皆さんそれぞれ専門分野があり、視点が違うので調整が必要になることは多いのですが、一堂に会して話すと意外とすんなり収まることって多いんですよね。そのように「人と人とをつなげる」役割を今後も担っていきたいです。

――これからはどのような働き方で、どのような仕事をしていきたいですか?

書上: 入社してライフイベントが立て続けにありましたが、子どもがある程度大きくなって最近ようやく家庭が穏やかになりつつあるので、少しずつ仕事を通じた自己実現を叶えていきたいと思っています。

一般的な会社はキャリアパスがある程度明確で、昇進するためのプロセスが決まっていることがほとんどだと思いますが、DeNAにはそもそも昇進という概念が存在しません。役職はあくまで役割分担だと捉えられているため、キャリアパスを自由に考えられるので、その時々の状況によって柔軟な働き方ができますし、選択肢が多いです。
頑張りたい人にはいくらでも挑戦させてくれる環境であることに変わりはありませんが、たとえばマネージャーをやった後にプレイヤーになり、その後またマネージャーに戻るというようなキャリアパスを選べるのは、DeNAならではだと思います。

これから先、マネージャーを極めていくのかまたプレイヤーとして得意分野を追求するのかはわかりませんが、「裏方」であり続けたいという想いはブレませんね(笑)。