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会社の成長とライフイベントを並走。在籍10年を超えるママ社員が思うDeNAで長く働ける理由

右:松永 千聡 ヒューマンリソース本部人材開発部業務推進グループ グループマネージャー 2008年に新卒で株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)に入社し、一貫して人事領域を担当。新卒採用・育成、中途採用、採用管理ツール導入、採用予実管理など様々な採用関連業務に携わった後、現在は急拡大する採用・育成業務を全般的に下支えするチームのマネージャーを担当。趣味は学生時代にハマった宝塚。会社のデスクには子どもの写真と宝塚のポストカードを並べて飾り、日々の業務に潤いを足している。2児の母。 中:樋口 裕子 経営企画本部法務・コーポレート統括部コーポレート企画部CSR推進グループ インテリア関連会社にてコンサルティング営業を経験した後、2003年にDeNAに入社。ショッピングサイトやMobageのカスタマーサポート担当として、顧客対応や審査業務、サポートセンターの立ち上げに携わる。2015年より現職にて小学生向けプログラミング教育などCSR推進を担当。子どもたちの成長に伴い最近は趣味のキャンプになかなか行けないため、現在はガーデニングで草花を育てるのが楽しみ。2児の母。 左:土原 恵理子 渉外統括本部ビジネス企画部 コンソールゲームメーカーで広報を経験し、2007年にDeNAに入社。フィーチャーフォン時代のMobageでフラッシュゲームやモバコインのリリースを担当した後、ソーシャルゲーム『セトルリン』を立ち上げ。3度の産休・育休を経て、現在は渉外統括本部で営業サポート全般を担当。子育てで一時中断していたダンスを再開、子どもが通うダンススタジオで一緒のママたちと週1踊るのが最近の楽しみ。3児の母。

――皆さんDeNA歴10年以上のママさんですが、中でも最も入社が古い樋口さんが出産された頃と今とでは、出産・育児に対する会社のサポート状況は違いますか?

樋口: 私が出産した2006年頃は、他に子どもがいる女性社員は片手で数えるほどしかいませんでした。私が育休から戻って来た後、(創業者の)南場さんが制度や体制を整えるべくママさん2-3人を呼んでランチ会を開いてくれて、仕事と育児を両立するために必要なことは何だろう?と色々な意見を聞いてくれました。
「子どもが風邪を引いたら会社の畳部屋に連れてくれば?」「いやいや、風邪を引いている子どもを家から出せませんよ(笑)」など、色々な話をしたことを今でもよく覚えています。

(※当時、会社内に畳が敷き詰められたリラックススペースがあった)

南場さんだけでなくHRも色々話を聞いてくれ、仕事と育児を両立するために足りないものは何かを真摯に考えてくれ、結果として制度やフォロー体制が次々と出来上がっていきました。

今はDeNAで出産・育児のために会社を辞めようかどうか悩む人って聞いたことがないですが、当時はまだ多少いましたね。今はDeNAのパパたちも子どもの保育園の送り迎えをよくやっていますけど、当時はそんなに見かけませんでした。
世の中の流れと同じだとは思いますが、男女間のワークライフバランスがフラットになってきていることを感じています。

――松永さんは第1子と第2子の間が6年ほどあると思いますが、2回の育休・復職で会社の雰囲気が変わったと感じたことはありましたか?

松永: だいぶ変わりましたね。第1子の時は、制度自体はそこまで整っていなかったものの、新卒入社の社員で初めて出産して復職した私に対して周りはすごく理解があって、業務内容についても、精神的な面でも、多くの方に支援していただきました。
第2子の時は、制度や復職までのフローがきれいに整っていて、産休育休中の女性社員の数もすごく多くなっていて驚きました。男性社員が子どものお迎えによる早帰りを普通にしている姿も新鮮でしたね。なので、自分が復職して時短で働くことのうしろめたさは全く感じずに済みました。

土原: 昔は社員の平均年齢が今よりも若くて、育児のイメージがわかない若いマネージャーも多かったように思います。
私の同僚が「子どものお迎えがあるので夕方のMTGは出られません」と伝えたら、「お子さんって保育園から一人で帰れないの?」と不思議そうに聞かれたり(笑)。悪気はまったくなくて、子どものイメージがわかないだけだと思うんですが、小さい子どもが周りにいなければイメージがわくはずないですよね。
今は子どもがいる社員が男女共に非常に増えたので、育児に関する理解は確実に進んでいると思います。

松永: 会社全体の働き方も大きく変わった気がします。私が新卒で入社した頃は、わりと多くの人が夜遅くまで働くような雰囲気で、私自身も思いっきり働きたくて入社したこともあり、ハードワークを楽しんでいました。
10年経った今は、出産・育児関係なく皆プライベートと仕事を上手に両立すべく、昔よりもメリハリをつけて働いている人が多い気がします。時短勤務の社員が増えただけでなく、事業が多様化したことによって様々なバックグラウンドの人が入社し、働き方の多様性が広がったのかもしれませんね。

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子どもの入院、自身の手術
周囲のサポートがあったから働き続けられた

――会社の風土が働きやすくなってきたということですが、土原さんはご自身も大変な時期があったとか。

土原: 長男を出産後に復職して3ヶ月たった頃、長男が川崎病になってしまったんです。川崎病は発症したら3週間は入院が必要な病気で、かつ薬の副作用で出血すると止まらなくなることがあるので退院後すぐに保育園に通わせることはできず、自宅で看護をする期間が長くなりました。
診断までの2週間と退院後の看病で、結果的に会社を約1ヶ月半休みました。心苦しかったのですが、周りが「看護に専念したほうがいいよ」と言ってくれたので救われました。

また、その後三人目を出産する前に、私自身に子宮頸がんに繋がる病気が見つかったんです。癌になる前ではあったのですが、三人目が欲しかったこともあり手術に踏み切りました。その時も数日お休みをいただきました。
手術を無事に終えて、その後三人目の妊娠・出産により会社から離れる時間が長かったのですが、その都度周りに助けられて今も働き続けられているので、本当にありがたいです。

――樋口さんは、ご自身の体調や生活と仕事を両立するために部署を変わられましたね。

樋口: そうなんです。私も産休から復職してしばらくチームリーダーを務めていた頃、色々なことが重なってしばらく仕事を休まざるを得なくなったことがありました。
体調を考慮してもらい、その後渉外部に異動してCSRを推進する担当になりました。

CSRは私がもともと興味をもっていた領域だったので、最初のうちは自分の体調に合わせて裁量をもって動きながらCSRについての理解を深め、徐々に社会貢献活動やCSR開示などに取り組んでいきました。
その後、必要性が認められて部署として独立したCSR推進グループとなり、今はCSR業務に専念しています。体調を考慮しながらもチャレンジすることができたことが、とてもありがたかったです。

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人と人をつなぐことができるのは
長く勤めているからこそ

――DeNAで長く働いていて良かったと思うことはありますか?

松永: 採用業務を通じて様々な部署のにお世話になってきたので、10年経った今は社内中に顔見知りや仲良くさせてもらっている人がいます。組織変更や社内異動が多かったり、部署を超えたプロジェクトも多くある中で、社内に知り合いが多くてありがたいなと思うことは多いです。また、長くいるからこそ提供できる価値としては「人と人とをつなぐ」ことでしょうか。
あとは単純に、DeNAにめちゃくちゃ愛着があります(笑)。「DeNAらしさ」とか行動指針でもある「DeNA Quality」はもう骨身に染みた価値観というか、もはや自分そのものになっているかもしれません。

土原: 私はいま新卒1年目の社員やインターンと一緒に仕事をしているのですが、10年前の自分を思い出しつつ、この10年の間に会社で起こった様々な変化について自分が知っていることを教えていくことで、彼ら・彼女たちの成長を目の当たりにできることがとても面白いんですよね。
社歴が長いことによって、自分の中では当たり前なことでも他の人は知らないということが多いので、周りの人が困った時に何でも私に聞いてくれるのが嬉しいです。自分のことを「部署のヘルプデスク」と呼んでいます(笑)。

――皆さんがDeNAで長く働いている理由は何ですか?

樋口: 2003年にDeNAに入社して、当時100人程度だった社員が、今では協力者を含めると3,000人を超える規模になっていて会社の成長を目の当たりにしているので、「夢が叶う」ことを体現している会社に魅力を感じ続けているんだと思います。実際に10年以上いてもいつも新鮮でチャレンジングです。
また、育児をしながら働いていると困ることもあるのですが、その都度、同僚や上司、人事など色々な方が一緒に解決してくれ、サポートしてくれたことが大きかったと思います。

松永: 私の入社の決め手になったのも「人」で、長くいる理由も「人」ですね。一般的な目で見ると変わった人が多いと思うのですが、それがものすごく魅力的です。私は人事なので、色々な個性のある社員を人事としてサポートしていけることに非常にやりがいを感じています。

土原: 私はDeNA Qualityの一つである「ことに向かう」という意識が社員の根柢にあることが好きです。一緒に仕事をする時に共通認識があるのでとても進めやすいですし、逆にそれを体現できていない場合の違和感も皆で共有できるので、気持ちよく働けます。

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自分の働く姿を子どもに見せて
社会とつながる機会を作ってあげたい

――仕事と育児の両立は大変だと思いますが、両立していて良かったと思う瞬間はどんな時ですか?

土原: 時間の制約があると仕事をダラダラやることができないので、効率的な時間の使い方ができるようになりましたね。
また、良い意味で仕事への執着がなくなり、柔軟に考えられるようになりました。たとえば、私は第一子の出産前はゲームの部署で働いていて非常にやりがいを感じていたのですが、復職後の時短勤務ではどうしても深夜の障害対応などの業務を担当することが難しいため、そのタイミングで渉外に異動して今に至ります。
「この部署で絶対この仕事をしたい!」という固執した考え方から「自分ができることを会社のために頑張ろう」という意識に変わったので、そういう意味ではライフイベントによってキャリアに悪影響が出ると感じることは一切ないですね。

松永: 仕事と育児を両立することで、上手くオンオフの切り替えができるのは良いですね。私はどちらか一つになると煮詰まってしまうタイプなので、仕事も育児も担っていることがプラスに働いています。仕事が子育ての糧になるし、子育てが仕事の息抜きになっています。

樋口: 私の子どもはもう中学生と小学校高学年なので、子どもたちに働いている姿を見せられることは非常に意味があると思っています。出産して社会に復帰したことで自分自身が日々成長している実感があるので、仕事と育児を両立することが私にも子どもにも良い影響を与えていると感じています。
自分の子どもにはどんな形でも良いので、社会に貢献できる人になってほしいと考えています。なので、社員の家族を会社に招待するファミリーデーに連れてきて私が働いている姿を見せたり、ベイスターズの試合を一緒に見ながら球団について話したりなど、社会とつながる機会を積極的に持つようにしています。将来子どもがやりたいことを見つけた時に、社会を知っている大人としてじっくり対話をしてあげたいと思っています。